11月15日〜16日にかけて、第48回ローバースカウト100kmハイクが
行われました。慶應ローバーからは、矢崎(理工院1)長島(環境4)
米川(経4)中之薗(経2)中圓尾(法政1)塙(商1)小佐野(経1)の7名が参加しました。
また、平成24年卒の込山OBも参加。工藤(理2)は実行委員として運営面でサポートしました。
秋晴れの清々しい天気の中、午後13:30には300名を超える
ローバースカウトが集います。
このローバースカウト100キロハイクは、今から48年前の1965年に始まりました。
実はこの100キロハイク、
当初は私たち慶應ローバーと立教ローバーが主体となって運営していたのです。
100キロハイクの過去の大会概要には、第6回大会で慶應大学日吉キャンパスが
出発・ゴール地点になっており、当時70名参加者中37名の慶應ローバースカウトが
参加しているという記録が残っています。
開会式の会場は、沢山の大学ローバーで賑わっていました。
開会式後には、円陣を組んでの「オー!」という掛け声も聞こえてきました。
10時間以内完歩を狙う長島スカウトに、
この日のために日吉〜自宅間を歩き、準備を進めてきた矢崎スカウト、
昨年はユース実行委員長で、今年は完歩して有終の美を狙う米川スカウト、
昨年のゴールの実績を後輩たちに伝えようとする中之薗スカウトに
不安そうにスタートを待つ1年の中圓尾、塙、小佐野スカウト…。
実行員の工藤スカウトは会場内を駆けまわり、
私たちの出発を笑顔で見送ってくれました。
開会式には、宮戸隊長と萩原団委員長が慶應ローバー公式グッズの
ウィンドブレーカーを身にまとって応援に駆けつけてくださいました。
(お二人は、第1チェックポイント(以下CP1)まで車で伴走し応援してくださいました)
また、大塩副長と3年前の慶應ローバー代表の金田さんもいらっしゃいました。
出発前に皆で集合写真を撮り、ゴールで会おうと互いに誓い合いました。
この100キロハイクは、大学卒業後もローバー年代である25歳までは参加可能です。
今年25歳になられたOB込山さんも、現役に負けずに20位以内で完歩するぞ!
と意気込んでいらっしゃいました。
本年度の100キロハイクは、エスエス製薬が協賛でありエントリー番号には
協賛企業が記されています。また、今年度は東京連盟だけでなく
他県連からも多くのスカウトがこの100キロハイクに挑戦したそうです。
ルートは、西東京を廻るコースです。
CP1では、長島スカウトがスタート1時間30分過ぎで首位独走で通過、
その20分後に2位のスカウトが駆け抜けました。
他のスカウトも次々とCPを通過していきます。
中之薗スカウトと1年のスカウトは一緒にCP1を通過。
協賛企業のエスエス製薬から1人1人にエスカップが配給されました。
4年・1年の池上兄弟スカウトを中心に、代表の萩原スカウト
2年の阿部・原科スカウトが参加スカウトの応援にまわりました。
この100キロハイクのために準備を進めてきた矢崎スカウトは
ペースを維持し、みるみるうちに順位を上げていきます。
最終学年の米川スカウト、最高年齢のOB込山さんも後に続きます。
2年中之薗スカウトを筆頭とする1,2年グループ(中圓尾・塙・中之薗)がCP4(64.7km地点)を目指し、
上位層にいる上級生スカウト(込山OB・矢崎・米川)がCP5(75.1km地点)を目指している間に、
15日23時00頃、首位独走していた長島スカウトから、あと5kmという連絡がありました。
応援部隊は慌てて、ゴール地点の稲城長沼へ移動し、
長島スカウトの歴史的ゴールの瞬間を見届ける準備をはじめました。
寒さを凌ぐブランケットに、温かいココア、そして
慶應ローバーのチーフを紡いでゴールテープを作成し、長島スカウトのゴールを待ちます。
15日23時28分長島スカウトの姿が見え、歴代記録を更新し見事ゴールを果たしました。
ゴールの瞬間のムービーはこちらです。
15日中に完歩する異例の記録を残した長島スカウト。
昨年は足の故障による無念のリタイヤだったため、
今年の完歩は並々ならぬ思い入れがあったようです。
長島スカウトのゴールを見届けた後、ゴールして疲れ果てたはずの
長島スカウトも応援部隊の車にのり、CP5(75.1km地点)へ向かいました。
冬の星座が広がる中、時刻は深夜2時をまわりました。
私たち応援部隊が駆けつけた頃には、慶應ローバー2番手の
矢崎スカウトが、9位という順位で既にチェックポイントを通過していました。
続いて、OB込山さん、米川スカウトもやってきます。
少し足を引きずりながらも、ゴールを目指して歩き出す姿は非常に勇敢でした。
上級生スカウトを送り出した後、1・2年の歩く地点まで応援にいきます。
小佐野スカウトが残念ながら発熱によりリタイヤしてしまいましたが、
塙・中圓尾・中之薗スカウトは着実に足を前に進めていました。
この下級生スカウトを鼓舞するために、応援隊の萩原スカウトと4年栗田スカウトが
一緒に歩き、彼等を応援しました。
初挑戦の1年塙・中圓尾スカウトは残念ながら足切りとなってしまいました。
この思いを受け継ぎ、2年の中之薗スカウトは意地をみせます。
上級生スカウトもどんどんゴールしていきました。
矢崎スカウトは9位から6位の大健闘!14時間52分でゴール!
昨年ユース実行委員長の米川スカウトも最後の階段を笑顔で駆け抜け、
18時間25分でゴール!
大会全体では317名中200名を超えるスカウトが完歩したそうです。
慶應ローバーでは、参加スカウト8名中5名が無事、完歩しました。
完歩できなかったスカウトはこの悔しさを来年に繋げてもらいたいですね。
慶應ローバー現役・OB・指導者が一体となったこの100キロハイク、
開会式も閉会式も澄み切った冬空に恵まれ、無事幕を閉じました。
参加スカウトの健闘はもちろんのこと、支援してくださいました
OBの皆様誠にありがとうございました。
来年は、より多くのスカウトに参加してもらいたいですね。
また、OB指導者の100キロバトンリレーも来年に向けて企画してまいります。
ありがとうございました。
(阿部)