平成25年度ユースフォーラム

1年の原科スカウトが9月21日~23日に開催された
ユースフォーラムに参加しました。

報告記事が届きましたので、ご覧下さい。

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○概要
去る9月21日(土)~23日(祝)に、富士山麓にて開催された平成25年度ユースフォーラムに参加しました。
18歳以上25歳以下のローバースカウトまたは同年代の指導者約100人が集まり、
2泊3日、白熱した議論が展開されました。
今回のテーマは、「ローバースカウト年代の活動の強化と必要な支援について
-ジャンボリーの経験、RCJとの協働、自団・自地区・自県連での実践-」
で、スカウト運動の主役である青少年がより活発な活動を実践する事ができるような
アクションプランを作り上げることを趣旨としていました。

○内容
本フォーラムは、フリーセッション、分科会Ⅰ・Ⅱ、全体会の四部構成でした。
一日目の14時頃に開会式とアイスブレーキングゲームを終えると、フリーセッションに入りました。
フリーセッションでは、今回のユースフォーラムで議論したいトピックを挙げ、
その後トピック毎にグループに分かれ、話し合いをしました。
フリーセッションでは、「社会人とRSの関わり方」「世間へのPR」「23WSJに向けて」
「RSはスカウトに重きを置くべきか、指導者に重きを置くべきか」「後輩育成」
「世間へのBS活動のPR」「世界における日本のRS」という7つのトピックが挙がり、
自分は「世間へのBS活動のPR」のグループで議論しました。
そこでは、他の習い事にはないボーイスカウト独自のものを社会へ効果的にPRするべく、
ボーイスカウト独自のものとは何か、
それを世間へ効果的にPRするにはどうすれば良いかを議論しました。
翌日(2日目)の午前中は分科会Ⅰが開かれ、
フリーセッションにおけるトピックをワールドカフェ方式に基づき議論しました。
ワールドカフェ方式とは、4~5人単位で15分程度一つのトピックを話し合い、
それが終わればメンバーを変え、また15分程話し合うというのを繰り返す議論の一方法です。
一つ一つの議論の間、挙がったアイデアをどんどん模造紙に書いていくのですが、
次のグループがアイデアを更に追加・敷衍していくので、
しまいにはたくさんの洗練されたアイデアが模造紙上に生まれるというわけです。
各グループにはホストが一人つき、ホストだけはセッションを通して一つのトピックに残り、
前回のメンバーで話し合われた議論の内容を次のメンバーに説明しました。
自分は「RSはスカウトに重きを置くべきか、指導者に重きを置くべきか」
というトピックのホストを務め、最終的には「指導者とRSスカウトという
明確な境を設ける必要はない」、「指導者不足により指導者を務めざるを得ない
地方のローバー隊に対してRSスカウトとして活動することの重要性を教えるべき」、
また「十分なスカウト経験のある者に向けた指導者養成講習があると良い」といった
アイデアが挙がりました。午後は、本フォーラムの最も重要なセクションである分科会Ⅱが開かれ
、以下の7トピックをグループに分かれて二時間ほど議論し、
最後にアクションプラン(ローバースカウト自らが主体的にアクションを起こす事項)
と提言文(その活動を行うために県連盟もしくは日本連盟に対し支援を要請する事項)を作成しました。
すなわち、「ユースができる世間へのスカウティングのPR」、
「ローバースカウト活動を魅せるために」、「世界における日本のローバースカウト活動」、
「ニーズに応じたローバースカウト活動のあり方」、
「RCJのミライ」、「ローバースカウト・コミュニティの創設に向けて」、
「ユースフォーラム以後の活動について」の7トピックです。
自分は、「世界における日本のローバースカウト活動」のグループに入り、
日本連盟または県連盟など派遣元を問わない全ての海外派遣の公式報告会開催や、
RCJとして海外派遣の情報を蓄積すること、
また日本連盟に対しては日本のスカウトと海外から来るスカウトが事前に交流できる場を
インターネット上に設けること等を提言しました。
分科会Ⅱの最後には、各グループによる議論の結果のプレゼンテーションがありました。
翌日(3日目)の午前は、全体会で始まり、
前夜から早朝にかけて各グループの代表者(議長団)が加筆修正したアクションプラン
・提言文を全参加者で再度確認しました。
全体会終了後は、直ちに閉会式が開かれて解散となりました。

〇感想
自分は、本フォーラムに参加した目的として、
ローバーリングの活性化に向けた具体的な施策を議論するという本来の目的の他に、
全国のローバースカウトとの人脈を築きたいという事や、
今後の自らのローバーリングをどのようにデザインしてゆくべきかのヒントを得たい
との気持ちもありました。最初に掲げた第一義的な目的は、
主に自分の所属したグループ内だけではありましたが
アクションプランや提言文の作成に深く関わったので、
ほぼ達成されたと考えています。
もちろん、アクションプランとして立てただけに留まらず具体的に行動に移していくのが
最も重要な事であります。また他のグループの提言文・アクションプランも、
最後の全体会での再確認に関与したという意味で、今後も念頭に置くべきであると思います。
二つ目に挙げた人脈作りという目的については、
アクションプラン・提言文作成に向けて議論した分科会Ⅱのグループ内では言う間でもなく、
フリーセッションや分科会Ⅰでそれぞれ異なるトピックを選んだ結果、
たくさんのスカウトと議論したため、ほとんどの参加者と交流することが出来ました。
よって、第二の目的は自信を持って達成されたという事が出来ます。
最後の自分にとって最も重要な、今後の自らのローバーリングのヒントを得るという目的に関しては、
ある種の気づきのようなものも無くはなかったのですが、時間の制約からか、
何か決定的に影響を受けたという事は無く、当目的はある程度達成されたと言うに留まると感じます。
気づきやヒントの例としては、参加者の中にはボーイ隊、ベンチャー隊の指導者として
既に数年の経験を持つ方もいて、もちろん指導者になる事を強いられた方もいる反面、
指導者でいることを心から楽しんでいる方もいて、そのような方の話を聞いていると、
指導者になる事なんて今までほとんど考えていなかったのが少し興味を覚えるようになりました。
分科会Ⅰでホストを務めている間、「スカウトと指導者の双方を体験すべき」との意見も鑑みると、
副長補やアドバイザー、インストラクターといった肩書きでも
年少のスカウトへの奉仕に携わってみたいという意欲がわきました。
他にも、富士章取得者の海外特別派遣を経験した2人のスカウトと知り合う事が出来、
派遣の詳細を聞く機会に恵まれました。本フォーラム2泊3日で行われ、
参加前は議論のための時間が十分にあると思われたものの、実質的に議論でき、
アクションプラン・提言文作成という実りある時間は、2日目の2時間程の分科会Ⅱのみでした。
無論、セッション外の自由時間にも他の参加者と交流する事は出来ましたが、
なかなか真剣な議論というのは自由時間内ではやりづらく、
やや議論が物足りないとの印象を受けました。
この意味での時間の制約という問題から、自分にとって最重要であった第三の目的は
十分に達成されたとは言い難いでしょう。

〇終わりに
周りを見渡しても、ほとんどが富士のチーフリングに赤紫の略章という、
驚異の富士率でした。常に予定の30分ぐらい前から起きる、
集合するという30分前行動。一瞬で手が挙がって即決の食事係、
鍵係、シーツ係、朝礼係などなど。
米びつに残ったご飯粒をおかゆにして食べようと呼びかける声。
全国の精鋭中の精鋭がまさに「富士」の麓に集った、との印象でした。
自身の海外派遣の話、原隊での指導者としての話、県ローバースの活動、
そして今後のローバーリングについて熱弁をふるう多くの仲間と交わる事が
出来たのは本当に有意義でした。
このような意識の高い精鋭たちに負けないよりダイナミックなローバーリングを
展開していこうとの気持ちを新たにした、貴重な3日間でした。
また今後は、本フォーラムで見聞した事を周りのローバースカウトと是非とも
積極的に共有していきたいです。

最後に、この場を借りて、本フォーラムへの参加を承認頂いたローバー隊隊長を始めとする
原隊の横浜第130団、横浜地区、神奈川連盟、そして日本連盟に深く感謝申し上げたいと思います。

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明日は10月の隊集会です!
更新をお楽しみに!

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