アイルランド連盟のローバースカウトが来日しました!

法学部4年の原科です。
慶應ローバーの活動ではありませんが、去る8月2日から23日まで、日本連盟の主催により、平成28年度アイルランド連盟のローバースカウト受入事業が実施されました。日本文化の体験・地域のスカウトとの交流・日本語の向上という3つの目的のもと、アイルランド連盟のローバースカウト11名が、第5回横浜地区キャンポリー(5YC)、第2回東海4県連合同野営大会(2TC)、第12回日本アグーナリー(12KC)へ奉仕スタッフとして参加し、また、計3回にわたるホームステイや各種レセプション、東京・横浜・三島・小田原・鎌倉各都市の観光を体験しました。
筆者は、同事業の一環である東京観光、5YC、鎌倉観光、レセプション(ローバーナイト)、送り出し(最終日)において、主にコミュニケーション上のサポートを行う日本のローバースカウトの一人として、アイルランドのローバースカウトたちに同伴しました。

① 東京観光(8月3日)

東京スカイツリーでのアイルランド連盟のローバーたち
東京スカイツリーでのアイルランド連盟のローバーたち

 東京観光では、浅草、東京スカイツリー、渋谷(カラオケなど)に行きました。彼らは、浅草や東京スカイツリー周辺の高層ビルを見て、アイルランドにはこんなに高い建物はないと言って、非常に驚いていました。浅草では、おみくじの英語の説明文が、どうやら一風変わった表現だったため、とても面白がっていました。

渋谷のカラオケでの風景
渋谷のカラオケでの風景

 渋谷では、2時間ほどカラオケを楽しみました。はじめ、日本のローバーたちは彼らと一緒に歌える英語の歌の選定に戸惑い、結局、彼らにパネルを預けたものの、彼らもカラオケは初めての経験で、少しシャイなところもあって、一曲目を歌い始めるまで15分ほどかかってしまいました。しかし、日本のローバーでABBAのDancing Queenを選んだ後は、ABBAの歌を中心に、日本・アイルランド双方のローバーとも盛り上がりました。

1回目のホームステイのご家庭にて
1回目のホームステイのご家庭にて

東京観光の後は、一回目のホームステイ(一つのご家庭に5名が宿泊)に向けて、ご自宅へ伺いました。このご家庭は、自宅に隣接するモルモン教の教会と交流があるそうで、伺った際もモルモン教の大学生年代の宣教師の方が数人いらしていました。宣教師の方々は多くがアメリカ出身で、アイルランドのローバーと宣教師の方々との間で交わされる、アクセントなどの英語の微妙な差異がそばで聞いていて興味深かったです。

② 5YC(8月4日~8日)

5YCでの一コマ
5YCでの一コマ
流しそうめんの様子
流しそうめんの様子

5YCとは、横浜地区のビーバー・カブスカウトを対象としたキャンポリーで、我々ローバースカウトは、野外炊事やオリエンテーリングでの奉仕スタッフとして参加しました。アイルランドのローバーたちは、日本式の大浴場での入浴や電気で温められたトイレの便座、スイカ割り、流しそうめんなどに驚きつつも、非常に楽しんでおり、また、名刺交換やサインをせがむカブスカウトたちには四六時中、囲まれていました。5YCの最終日の前夜には、テーブルを囲んで、互いの大学生活や文化上の差異(時間に対する意識など)、政治的な問題について話し合う機会がありました。キャンプ中、筆者は、下の名前(Hayate)を、“ya”に強勢が置かれるように呼ばれていたため、やがて、発音が似ている“Tomato”というあだ名がつけられました。

③ 鎌倉観光(8月19日)

鎌倉大仏の前で(周辺に在住するベンチャー・ローバースカウトも同伴)
鎌倉大仏の前で(周辺に在住するベンチャー・ローバースカウトも同伴)

 鎌倉観光では、鶴岡八幡宮と鎌倉大仏を観光し、その後は付近の砂浜まで行き、海水浴をしました。鶴岡八幡宮では、アイルランドのローバーから、神社やその周りの建築物、付属品などについて多くの質問を受けましたが、首尾よく答えることができず、不甲斐なかったです。

④ レセプション(ローバーナイト)

寒川神社にて、震源地ゲームの一コマ
寒川神社にて、震源地ゲームの一コマ

鎌倉観光を終えた後のレセプションでは、ローバーナイトの文字通り、ローバースカウトのみで夕食(鍋)作りや各種ゲーム、ダンスをしました。アイルランドのローバーたちは、それまでの各種大会への奉仕などでやや疲れ気味ではありましたが、あとは3回目のホームステイを残すだけという開放感に浸る中、スマートフォンで音楽を流して激しく踊り始めたり、今回の日本滞在中に恋仲となった二人が仲睦まじい様子を見せていたりするなど、全体としても大変盛り上がりました。

⑤ 送り出し(最終日)

最終日、オリンピックセンターにて
最終日、オリンピックセンターにて

 最終日は、午前に代々木のオリンピックセンターにて、受入事業全体の評価会議を開き、その後は日本連盟本部に向かい、ミュージアムやスカウトショップを訪れました。評価会議では、良い点や悪い点の両面にわたって、アイルランドのローバーからの忌憚のない意見を聞くことができました。彼らの中には、絶対菜食主義者と訳されるビーガンのスカウトもおり、大会中に、日本の指導者が毎食毎に特別メニューを用意していた点は特に感謝されました。日本連盟本部では、ミュージアム見学の際、日本連盟の職員の方が流暢な英語でアイルランドのローバーたちに説明しており、非常に刺激を受けました。最後に、本部前では、別れの抱擁を交わし、アイルランドや日本での再会を誓い合いました。

 今回は、コミュニケーション上の奉仕スタッフとしての活動でありましたが、アイルランドのローバーたちとの交流を通じて、恐縮ながら、自身が奉仕する側にある事を時折忘れてしまうほど、充実した時間を過ごすことができました。受入事業が終わって1か月ほどが経つ今でも印象的であるのは、アイルランドのローバーたちが非常に謙虚であったということです。5YCにおいて、我々日本のローバーや指導者たちには情報の把握に遅れる憾みがあり、スケジュールの変更も一度や二度ではありませんでしたが、それでも彼らは文句一つ言わず、献身的に奉仕に携わってくれました。また、ジャンボリーなどでよく散見される生活面での各種要求も、彼らからはほとんどなく、それでいて朗らかに、いつも笑顔を絶やさない様子には非常な好感を覚えました。
 将来、旅行などでヨーロッパを訪れた際には、ダブリンにふらっと寄り、彼らとアイリッシュパブでギネスビールを酌み交わすことができれば何よりです。

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